

愛のマジシャンが手の中から鳩を飛ばすとき 僕は掌から愛をこぼした
そっぽを向いたあどけない君が 魔法で僕を子猫にした
渇いたメールの文字が 100万粒の雫となって天井からこぼれた
夢二の美人画が 聞きかけたレコードに艶やかに浮かぶ
むかし 聞いたあの唄は コスモスが散った花畑に眠っていた
11月の花畑に 急に寒さが胸を締め付ける 心の花畑に
鳩は飛んだ こぼれた愛を もう一度掬い上げようと
もう一度掬い上げようとしても… 瞳が水色に

★.:☆ ひとこと、ぽつり ☆.:★
詩人と言うのは、概して照れ屋である。
言葉を湾曲して、比喩で隠して、自分だけの暗号に替える。
だいたい、他人が読んでも、真意がわからない。
いや、何を言いたいのか?意味すら不明のことも多い。
詩なんて、そんなもんだ。
この詩も、読んだ人の心の宇宙で、感じ取ればいい。
感じ方はひとそれぞれ、違うのだから。
★【022】2007.11.6 (▼2005.11) ★写真・昭和記念公園(2006.10)

